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ジェンダー・セクシュアリティなどなど アーカイブ

2007年11月24日

美輪明宏さんは女になりたいのじゃない、「女」になりたいのだ

テレビは見ていなかったのだけど、ネットで興味深いニュースを発見した。
J-CASTニュース : 「女になろうと思ったこと一度もない」 美輪明宏、実は女性が大嫌いだった

トランスジェンダー?で有名な美輪明宏さんは、女が着るような服を着、女がするような化粧をし、女がするような喋り方をしているが、「女になりたいわけではない」とのこと。 それどころか、「女は大嫌い」。
きっと、美輪さんが指す女ってのは、現実の女のことなんだろうな。

美輪さんが女性を嫌いなのは、無神経でふてぶてしくて、繊細さが無くて、ドーンと強い、ことなどだ。しかも、女性には、「でも」と「しかし」の切り札があって、それを後ろにずっと隠している。負けそうになると水戸黄門の印籠のように出してくるのだそうだ。美輪さんが例として挙げたのは、巨乳の女性が現れたとき。「うらやましい」「スタイルがいい」などと褒めるが、結局、「でも、あの人、頭悪そう」に持っていき、「負けない」状況を演出する。

確かにこういう女はいるのかもしれないし、私も好きになれない。

ではなぜ美輪さんは女のような格好をしているのか?

きっとそれが一番しっくりくるからなんじゃないかなぁ。
女になりたいから女の格好をするのじゃなくて、自分が理想とする姿が、あのようなものだったと。
自分は、女になりたいわけではなく、「自分の理想の姿」になりたいだけで、その理想像の見た目がたまたま現実の女と似てしまった……のではないだろうか。

書いていて、プラトンのイデア論を思い出したなぁ……。

美輪さんが女になりたくはないけどあのような姿を選んだように、私も、女に生まれ女にも男にも近い生き物として今の生活を選んだ。
と、勝手に自分に引き合わせてみる。

自分が女なのか?と問い掛けても、何か違和感を覚える。
しかし、女であることが嫌でもない。
でも、男の一部分に惹かれもする。
男になりたいわけではないけれど。


よく言われるけど、社会的に言われる「男」「女」なんて、環境とかによって作られるもので、その社会的な性別に違和感を覚え、自分に合った性別を選ぼうとするのがトランスジェンダー。
私はそう思ってる。
FtM(戸籍上は女だが男になりたい人)とかMtF(戸籍上は男だが女になりたい人)とかは、社会的性別に違和感を覚えることがノンケの人よりも多いから、そういう積極的な性別の選択をするのだろう。
だけど、トランスじゃない人も、ホントは自分で自分の性別を選択しているんだよね。

私の場合、中高はある意味女の子らしくない個性的なメンツが集まる女子校で、大学は男ばっかの理系という変な環境と、バイセクシャルだという要因から、周りの人よりは自分の性別に違和感を感じることが多かったのだと思う。
だから、トランスジェンダーとまではいかないけれど、こっそりFtX(戸籍上は女だけれど、中性になりたい人)を自称している。

それと同じように、戸籍上女に生まれて、自分の社会的性別について考えてみた結果女として生きることを選択したFtFの人や、その逆のMtMの人がいてもいいんじゃないだろうか。
無自覚に自分の性別を受け入れるのではなく、意識的に性別を選択する。選びなおすとも言えるか。


そのためには、やっぱ既存の「女像」「男像」を疑ってみることが一番だと思う。
私はそこから違和感を覚えた一人だから。

既存の「男像」「女像」と、自分は何かが違う。
世間では、「女は~だ」「男は~だ」と言われているけど、自分には当てはまらない部分もある。
そういうときこそ、社会的性別すなわちジェンダーを感じるいい機会だ。
その違和感を感じたら、
「じゃあ自分はどんなふうに生きたいのか?どんな人間になって、どんな性別で生活したいのか?」
ということを突き詰めて考えていけばいい。
その結果、
「世間で言われている一般像とは違うけど、私はこういう男/女になりたい」
ということが見つかるかもしれない。
そういう行為が、性別を意識的に選択する、ということ。多分ね。



んで、美輪さんの話に戻ると、あの人は社会的性別に違和感を覚えて、いろいろと突き詰めていった結果、
「男じゃない、多くの女みたいなのじゃない、何かになりたい」
と思ってああいうふうになったんじゃないだろうか。
だから、女になりたいわけじゃない、ってこと。
なりたかったのは、「理想の自分」なのかな。
現実の女ではなくて、イデアとしての「女」。

そんな風に思いました。まる。

2008年06月01日

カミングアウトは自己満か?

mixiのセクマイ系コミュで、親にカミングアウトしているかどうかというトピックが出ていた。私はなぜかこちらが言う前から気付かれていたのだが、まぁそれはいいとして。

そのトピで、「友人にカミングアウトしても特に何も変わらなかった。自己満に過ぎないのかもしれない」という書き込みを皮切りに何人かが、「カミングアウトは自己満」という内容を肯定していたので驚いた。


カミングアウトしても何も変わらないから自己満だと思うのか?
カミングアウトしても、友人などの対応が変わらなかったらそれはとても嬉しいこと。
でも、見た目の行動が変わらなくてもきっと内面では変化が起こっているはず。
セクマイがいるという事実やセクマイも同じ人間だということ。
それらの積み重ねが世の中のセクマイに対する偏見を変えていく。


相手が(特に親など)がカミングアウトによって苦しむ場合はどうなのだろう?
苦しませてまでカミングアウトするから自己満なのか?
相手が苦しむのなら、一生自分の心に秘めておいた方がいい、と考える人もいるのだろう。
それは一人一人の選択だ。
でも、私はなるべくなら自分の性指向、アイデンティティを多くの人に認めてもらうよう努力したい。摩擦が生じても、私の生き方を見せて変わらずに接することで解決していきたい。
カミングアウトした相手との人間関係は、カミングアウトした後もずっと続いていくのだから。
絶対に受け入れろ!とは思わないが、偏見からくる嫌悪はなくしたい。あまり理解はできなくても完全否定はしないよ、というくらいにはなってもらいたい。

カミングアウトすることで、少しずつ何かが変わっていく。それは決して自己満足なんかじゃない。

2008年08月25日

セクシャリティとセクシュアリティ

ずいぶん前から、カタカナでsexualityを表すのに「セクシャリティ」と「セクシュアリティ」のどちらを使えばいいのか、悩んでいました。
だってさ、ネットではどっちもよく見るし。

まぁ結局このブログを作るときには、
「呼びやすいから『セクシャリティ』でいっか」
と安易に決めたんですが。

でも。実は「セクシャリティ」と「セクシュアリティ」、ちょっとした違いというか扱われ方の違いがあるみたいなんです。


英語読みに忠実に書くと「セクシュアリティ」になる、とのことで、アカデミックな世界では「セクシュアリティ」の方を使う慣習になっているとか。
知り合いのジェンダー研究をしているお姉さんは、
「ネットで調べ物をしているとき、そのサイトで『セクシャリティ』と表記されているのを見ると読む気をなくす」
とおっしゃっておりました。

ごめんなさい……、めっちゃ「セクシャリティ」って書きまくってます……orz

そのお姉さんいわく、「セクシャリティ」と書いてあるのを見ると、
「ああ、この人はジェンダー・セクシュアリティ関連の本などを読んでないんだな」
と感じ、自分の研究の参考にはしたくない、と判断するそうです。


ジェンダー研究で博士課程まで進んでいる方ですから、そのくらいのこだわりを持って研究に臨むのが当然なのかもしれませんが。
アカデミックな世界って厳しいんだなぁ……。

2008年09月14日

シスジェンダーとは。

シスジェンダーってなにさ。
ワタクシ知りませんでした。
というかセクマイの世界って次々新しい言葉が出てくるからもー頭がこんがらがっちまいます><

さて。
シスジェンダーとは。
トランスジェンダーではない人のこと。
ちなみにトランスジェンダーとは、すごーく大雑把に書いてしまうと、「自分の身体の性別に違和感を持っていて、違う性になりたいと望んでいる/望んで、手術などをしている」人。などのこと。かもしれない。
この辺区別が非常にややこしい。
今テレビで流行りの「性同一性障害」と、必ずしもイコールではないですが似た部分もあります。

って、こんな辺鄙なブログ見てくださってる方ならこんなつたない説明も必要ないとは思いますが。


知り合いの日記でシスジェンダー特権チェックリストというものを見て、初めてこの言葉を知ったのですよ。
シスジェンダーである私たちは、無自覚にトランスジェンダーの人たちが受けることのできない特権を享受している。それを確認してみよう!というものらしいです。

元記事はこちら。
シスジェンダー(非トランスジェンダー)特権チェックリスト - に し へ ゆ く ~Orientation to Occident


バトン感覚でやってみました
転送歓迎とのことで、皆様是非どうぞー。


1.自分のアイデンティティを公言したり、相応しくないと見なされるジェンダー的行動や特徴を持っているせいで、家族や友人から追い出されたり、仕事をクビにされたり、自分の家から立ち退きさせられたり、病院で不十分な手当しかうけられなかったり、暴力や性的虐待に苦しめられたり、メディアに愚弄されたり、宗教団体から説教で批判されたりすることは、ないと思う。

ない……と思うけど……けど……。今のところはない。ありがたいことだ。
Yes.

2.自分が自分とは違う名前で呼ばれたり、妥当じゃない呼称を使われたりすることはないと確信できる。

No.
あやちゃん、にはいつまでたっても違和感を覚える。
嫌いじゃないけど、自分は「女」として周りから見られてるのね、と思い知らされるから。

3.トイレがちゃんと使えて、使用中でもないのに、「我慢する」という憤りに苦しんだことはない。実のところ、公共施設が性別で区別されていることを、気にしなくてもいい。

Yes.

4.もし入院したり収容されたりしても、性別で区別された施設で間違った場所に入れられないか、心配しなくてもいい。

Yes.

5.性別で区別されたサービスを受けようとしたり催しに参加しようとしても、拒絶されることはない。

Yes.

6.無邪気な子ども時代が、目覚めたら違う性別になっていますようにという絶望的な祈りで乱されるということはなかった。

Yes.

7.異なる性に生まれたために子ども時代や思春期を失ったことを悲しんだことはない。

Yes.

8.思春期は一度しか経験しないだろう。

うーん……青春は何度もあるだろうけど。
生物的な意味では一度しかないかもしれない。
Yes.

9.恋人になるかもしれない人の態度が、私の性器のために、ほれ込んだ態度からいきなり軽蔑、暴力にさえ変わるかもしれないと心配したことはない。

Yes.

10.自分の性器について人に訊かれることはないと思う。ましてや勝手に触られたり、見せろと言われたりするなんて、ありえない。

Yes.

11.ばれることが怖くてきちんと医者に罹らず、自分の健康を危険にさらすことはないだろう。

Yes.

12.体の一部を締めつけたり挟み込んだりして隠そうと考えたことはない。

No.
男装をするときに胸はいりません。でも、いつもいらないわけではないからなぁ。
男装というのは、私にとっては異性装ではない。同じように、女装も異性装でも同性装でもない。
どっちの服も着てみたいのさ、というだけの話。
でも、「男」の服を着るときにはなぜか胸があるとかっこ悪く見えてしまう。むー。

13.声を変えようと考えることはないと思う。

No.
男性装のときくらいはちっと低めにしてみたい。

14.専門医に病気の診断を受けたとき、医療保険の適用から除外されることはありえない。

Yes.

15.男として、ほぼ年齢相応に見えるし、体も他の男と同じようなサイズ、型をしている。
16.男として、性器の機能にほぼ満足している。
17.男として、ほぼ間違いなく子供の父親になることが可能だ。

18.女として、ほぼ他の女性と同じようなサイズ、型の体を持っている。

Yes.

19.女だから、中年まえに髪がなくなることはないだろう。

Yes.

20.女だから、ほぼ間違いなく妊娠して子どもを持つことが可能だ。

Yes……?
いや、ちゃんと確かめたわけじゃないし、これから何が起こるか分からないから確実ではないけど。産みたいと思うし産めるとは思ってる。

21.女として、今後の人生ずっとダイレーション(膣拡張作業:SRS(性別適合手術)で造膣手術を受けたMtFトランスセクシュアルが、拡張器(ダイレーター)を用いて膣を伸展しサイズを維持する作業のこと)し続ける必要はない。

ダイレーションというもの自体を知らなかった!!!
Yes.

22.オーガズムを得ることはほぼ可能だ。

おおおおおオーガズムですか?何をもってオーガズムというのかがイマイチ分かりません。
気持ちよくはなります。

23.退職には5万ドルを費やすか貯めるかしなければならないだろう。

Google様によると、50 000米ドル = 538.155204 万円だそうで。
結婚しない、かつ子どもを産んで生きるためには、いくらか知らんが金は貯めないといけないだろうなぁ。
Yes.

24.1000ドル費やして何ヶ月もセラピストにかかり、すでに分かっていることばかり聴かされている、という自分を想像できない。

うつ状態で心療内科にならそんくらい払ってる気がするけど(親がorz)。
でも、私は今の医者を信頼してるから、うんざり、とかそういう風ではないな。
セクシュアリティに関してそういう経験はないし。
Yes.

25.肉体的に健康だったら、子宮摘出、乳房切除、永久脱毛、抗ホルモン療法、変声手術、顔や性器の適合手術を受けようとは考えない。

Yes.

26.自殺せずに老年まで生きる道はある。

Yes.
セクシュアリティと別の部分で自殺したいと思ったことはあるけどさ。

27.葬儀のとき、家族は私が生前望んでいたのと違う異性装をした写真を飾ったりはしないだろう。

No.
どうだろう。私は女装も男装もしたい人だから、葬式でどっちかの写真しか飾られないのは少し悔しい。

28.見たままのジェンダーで受け入れられるかどうか心配しない。受け入れられなかったらどうなるか、その結果自分の非トランスジェンダーの特権を失うということには気づかない。実のところ、私には自分のシスジェンダー的特権に完全に無自覚でいる特権がある。

Yes.
いや、実際全然わかんないよ。
もし、ここに書いてあるようなことが自分の身に起こったら、ホント自殺くらい考えちゃうよね。
あー、大変な世の中だ。

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